【日本茶アドバイザーが教える】お茶に合うお菓子（茶種ごとにご紹介）

正式なお茶会を除き、お茶とお菓子の組み合わせは自由です。本記事では日本茶アドバイザーの筆者が茶種別におすすめの組み合わせをご紹介します。ぜひお試しください。

玉露＋和菓子

うま味が強く渋味が少ない玉露には、きんとん、練り切り、求肥などの和菓子が合います。
玉露の深いうま味と香りが和菓子の繊細な味わいを引き立て、両者の風味が互いに補完し合います。

玉露を淹れるときは40〜60℃の温度で、少なくとも120秒じっくり抽出させましょう

煎茶＋チョコレート

甘み、渋み、苦味、うま味のバランスが良い煎茶には、和菓子はもちろんチョコレートがよく合います。特にカカオ分が高いダークチョコレートとの相性は抜群で、煎茶の渋みとチョコレートの苦みが互いを引き立て合います。

普通煎茶の場合は70℃で90〜120秒、上級品の煎茶では70℃で120秒ほど抽出するとバランスの良い味わいになります

深蒸し緑茶＋チーズケーキ

まろやかなうま味と甘みがある深蒸し緑茶には、和菓子のほかチーズケーキがよく合います。
深蒸し緑茶の味わいが甘みやクリームの濃厚さを和らげ、チーズケーキの重たさを感じさせず、後味をすっきりと仕上げます。また、うま味成分がチーズケーキのコクを一層引き立て、よりリッチな風味を楽しむことができます。
甘いものが好きだけど後味をすっきりさせたい方におすすめのペアリングです。

深蒸し煎茶は70℃で、普通煎茶よりやや短めの60秒ほどがおすすめです

番茶＋クッキー

さっぱりと軽い番茶には、お煎餅やお団子のほか、クッキー、カステラがよく合います。
日常の、ちょっとしたお茶休憩にぴったりの組み合わせです。

ほうじ茶＋アップルパイ

香ばしいほうじ茶には、バターたっぷりの洋菓子がよく合います。
アップルパイのほか、スイートポテト、かぼちゃのプリンなども相性抜群です。

ほうじ茶は香ばしい香りを引き立てるため、90℃で30秒程度さっと淹れましょう

冷茶（水出し茶）＋わらび餅

冷たい水出しのお茶には、わらび餅やくず餅などの瑞々しいお菓子がよく合います。
身体の熱を取りたいときにぴったりの爽やかな組み合わせです。

水出しのお茶を淹れるとき、水道水を用いる場合は5分程度沸騰させて冷ましたものを利用すると美味しく召し上がりいただけます。淹れたお茶は1日以内で飲み切りましょう。

お茶は和菓子に合うのはもちろん、上記でご紹介したような洋菓子との相性も抜群です。
ぜひ洋菓子のお供にも緑茶を取り入れてみてください。